地ビール・地酒「上げ馬」蔵元~細川酒造~醸造責任者の伊藤です。
今年の3月27日に植え付けた6品種「クリスタルノワール」、「ピノノワール」、「甲斐ノワール」、「カベルネソービニヨン」、「ネッビオーロ」、「シャルドネ」の苗木は、二つの畑でそれぞれ順調に成育しています。熟期の遅いカベルネソービニヨンだけが、他の品種に較べ、芽吹くのが3~4週間ほど遅かったので、枯死したのではないかと心配していましたが、5月の中旬には両方の畑で無事萌芽してくれました。
「カベルネソービニヨン」は、去年もっとも芽吹くのが遅かった「ヴィオニエ」より、萌芽が遅いように感じました。
昨年、植え付けた6品種「メルロー」・「シラー」・「ヴィオニエ」・「ヤマブラン」・「ヤマソービニオン」・「マスカットベリーA」の中で、最も栽培容易で強健と聞いていた「ヤマソービニオン」ですが、山の畑の2本は昨年5月に枯死してしまい、平地の畑で唯一残っていた1本も、この春、芽吹くことなく枯死してしまいました。樹勢は確かに強く、成育も順調だったのですが、言われているほど耐病性が強くない上に、土地への適応力が欠けていたようです。交雑種の弱い面が出てしまったのかもしれません・・・
他の5品種は無事冬を越し、萌芽して現在ぐんぐん成長を続けています。
特に、「マスカットベリーA」は群を抜くスピードで成長を続け、二年目にして、たくさんの葡萄の実を付けそうな勢いでしたが、枝や葉、実を間引いて、成育を抑えるようにしているところです。全ての品種を垣根栽培で行っているのですが、どうやら「マスカットベリーA」は、樹勢が強すぎる傾向にあるので棚栽培のほうが向いているようです。
昨年は、草がぼうぼうに生えてから、一気に草刈りをしてましたが、それはそれで大変だったので、今年は、草が少し生えたら、すぐに草削りをして、草が成長する前に芽をつんでいくようにしています。畑に行く回数は増えましたが、作業的にはそれほど苦にはなりません。
これから、葡萄がさらに成育スピードを上げていくとともに、雑草も驚くほど早く成長します。草取りに励みながら、葡萄の枝の誘引や枝切り、葉の間引きなどをして葡萄の成長をサポートしていきます。
2009-06-29 16:55
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